世界のやまさ

SEKAI NO YAMASA

Azul SystemsがビルドしたOpenJDK LTS版をAzure向けに無償で提供!

AzulとAzureちょっと名前が似ていますが違います。

Java 11正式版がリリースされました。このバージョンからOracle JDKのサポートは有償になり、OpenJDKで無償の長期サポート(LTS)提供はあるかどうかわからないという状況です。

www.publickey1.jp

AzureではAzul SystemsがビルドしたOpenJDK LTS版を無償で提供!

そんな不安な中、素敵なニュースが入りました!

azure.microsoft.com

AzureまたはAzure Stackで実行する場合、Azul Systems Zulu EnterpriseのOpenJDKを無償で使えるというアナウンスがありました。

Azul Systems社が提供するJava SE 7、8、および11以降のすべてのLTSバージョンのOpenJDK for Azureを利用できます。

下図の青い線がライフサイクルになります。

f:id:nnasaki:20180926163343p:plain (Azul Systems Collaborates with Microsoft to Bring Free Java Production Support on Microsoft Azure and Azure Stackより転載)

さらに詳細なライフサイクルはこちらです。Azul Systems Zulu Enterpriseの列になります。

f:id:nnasaki:20180927002815p:plain (Azul Product Support Roadmapの図を加工)

開発マシンでも利用可能!Dockerでも!

さらに嬉しいのは、MacやWindowsの開発環境でも利用可能で、yumやaptリポジトリが提供されます。Dockerイメージも提供され制限なしに組み込みもできるということで、開発には困らなさそうです。

ダウンロード先はこちらです。Java 11については9/28から利用可能となるようです。

www.azul.com

まとめ

Oracle JDKの有償サポート、OpenJDKのLTSサポートに不安を感じる人も多いかと思いますが、Azure上ではAzul’s Zulu Enterprise builds of OpenJDKを安心して長い間使うことができそうです。

最後に宣伝で、SRIAではJavaアプリのオンプレミスからクラウドへのリフトアンドシフト、クラウド上でのJavaアプリ開発の支援を行っています。下記よりお気軽にお問い合わせください。

sria.co.jp

新サービス Azure Front Door Service がリリース。グローバルL7LB, CDN, WAFの全部入り。早速使ってみた。

Microsoft Ignite が開催されています。

www.microsoft.com

Azure 関連も次々にいろいろなサービスが出ています。詳しくはブチザッキを参照していただければと。

今回は新サービスの Azure Front Door Service が気になったので取り上げます。

Azure Front Door Service とは?

L7ロードバランサー、CDN、WAFがセットになったようなサービスで、リージョンごとではなくグローバルに展開します。バックエンドプールにWeb AppsやVMなどを指定できます。Front Doorとバックエンドプール間のネットワークはMicrosoftのWANを通るので更に高速とのことです。

f:id:nnasaki:20180926151031p:plain (Announcing public preview of Azure Front Door Services | Blog | Microsoft Azureより転載)

ポイントはグローバルに展開するので、リージョン間のフェールオーバーが簡単にできるという点です。従来ですとTraffice Manager, Application Gateway, CDNを組み合わせていましたが、単一サービスで実現可能となりました。

試してみた

Azure Quickstart - Create a Front Door profile for high availability of applications using the Azure portal | Microsoft Docs を早速試してみました。

Azure Web Apps を2つ作る

今回はアメリカ西海岸と東日本の2つを作りました。わかりやすいようにデフォルトページにリージョンをいれました。

f:id:nnasaki:20180926152155p:plain

f:id:nnasaki:20180926152126p:plain

Azure Front Doors をデプロイする

Front Doors から Create を選び、サブスクリプションとリソースグループを指定して、次へ。

f:id:nnasaki:20180926152556p:plain

Configuration に順番に記入していきます。

f:id:nnasaki:20180926152705p:plain

最終的にこんな感じになります。

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ブラウザでアクセスしてみる

https://nnasaki-test.azurefd.net にアクセスすると どちらかののページが表示されます。ケチってfreeプランにしたんですが結構速いです。しばらく放置しておきますので、皆さんお試しください。

カスタムドメインを設定する

https://frontdoor.nnasaki.com でアクセスできるようにしました。

追加の仕方は Frontend hosts に追加したいドメインをいれます。httpsでアクセスする場合は、証明書をFront Door Managedにするか自分でKey Vaultに入れた証明書を使うか選びます。

今回はFront Door Managedを選びました。こんな設定です。

f:id:nnasaki:20180926153328p:plain

料金について

Application Gatewayと異なり月額固定費用がかかりません。転送量(Inbound/Outbound両方)とルールの料金がかかります。プレビュー料金が適用されているので、とても安いです。ただし、他のAzureのサービスと異なり、Inboundの転送量がかかることに気をつける必要はありそうです。

azure.microsoft.com

その他気になること

まとめ

プレビューということで荒削りなところはまだありますが、今後の展開に期待したいと思います。転送量が数GBならば100円もかからない料金設定は、スモールスタートにも最適と感じました。

参考リンク

第3回 はじめてのRuby勉強会 in 仙台 に登壇しました

study-ruby-at-sendai.connpass.com

GitLabエバンジェリストの佐藤さんから LT しませんかー、とお声がけいただいたので久しぶりに喋って来ました。

特に難しいことは省いて、VM を使わずに App Service で動かせるんだよって話をして来ました。

アンケートとったら Azure で Rails が動くということは一人しかいなかったので、まだまだ布教が必要だなぁと感じました。

発表したスライドはこちらです。

www.slideshare.net

Microsoft MVP for Microsoft Azure 2018-2019 を再受賞しました

Microsoft MVP は1年ごとの更新となっており、今回で5回目(5年目)となります。

過去の記事

過去の受賞記事を貼っておきます。2016年は記事に書いていなかった。まだそんなに時間がたっていないつもりでしたが時が流れるのは早いですね。

blog.nnasaki.com

blog.nnasaki.com

blog.nnasaki.com

ふりかえり

昨年の目標は2点ありました。

自分はサトヤ仙台とJAZUG東北(Japan Azure User Group)のコミュニティ活動を継続して行い、仙台と東北でコミュニティを形成していくということは2014年から一貫して変わりません。

コミュニティはコアメンバーの転居などもあり、昨年はあまり出来ていなかったと思います。

また、今年あえてチャレンジしたいことといえば、インフラ技術面を深掘りしたいです。具体的には Azure Container Service を活用して、dockerやkubernetesといったコンテナ技術を駆使した、アプリケーションプラットフォームの構築です。Blogで公開するのももちろんですが、実案件で使っていけるよう準備していければと思います。

こちらは実案件でも ACS や docker, kubernetes を活用しています。

仕事が忙しかったのでコミュニティイベントはあまり開催できませんでした。インプットはおかげさまで大分たまりましたので、コミュニティに還元してアウトプットを増やしたいと思います。

もしかしたら少人数の勉強会会場を提供できるようになるかもしれません。

また1年、悔いの無いように活動していきたいと思います。

Azure Kubernetes Service (AKS) が GA しました

GA しました。これでプロダクション環境でも安心して使用出来ます。

azure.microsoft.com

AKS is now generally available in ten regions across three continents, and we expect to add ten more regions in the coming months!

ただし、東日本・西日本リージョンではまだ使えず、数ヶ月以内には使えるようになるかと思います。

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