Azure Site Recovery で Azure の VM がリージョン間でディザスタリカバリー(DR)に対応しました。
構成は簡単でポータルからクリックするだけで出来ます。
手順
Azure Portalにて Backup and Site Recovery (OMS)
を選択
名前をいれて作成をクリック
すぐに作成されますので、レプリケーションをクリック
ソースにVMのあるリソースグループを選択
対象のVMを選択する。今回はCentOS 7.3 Linuxにしました。
DR先のターゲットを選択します。西日本以外にもインドやアジアが選択可能でした。
レプリケーションポリシーの設定。アプリ整合性スナップショットの頻度はOFFにもできるし1時間刻みで設定可能です。
検証が通ったら、レプリケーションを作成します
確認
デプロイが完了しましたら、「レプリケートされたアイテム」を選択
Linux を選択
復旧ポイントは複数選べます
フェールオーバーのテスト
「テスト フェールオーバー」を選択します、Azure 仮想ネットワークを既存のを選んだところ次のメッセージが出ました。
テスト フェールオーバーには (仮想マシンの [コンピューティングとネットワーク] の設定で指定した) 実稼働ネットワークとは異なるネットワークを使用することをお勧めします。
テスト用のネットワークを作成して再度行い、フェールオーバーのテストが始まりました
テストフェールオーバーのって切れていますが、クリックすると詳細が確認できます。
テストフェールオーバーのクリーンアップはこちら。
OKをクリックすると削除が始まります。
フェールオーバー
フェールオーバーを選択してOKをクリックします。
フェールオーバーが始まりました。
レプリケーションの状態をクリックすると進行状況を確認できます。
およそ5分程度でフェールオーバーが完了しました。
フェールオーバー後のパブリックIPの付与は手動もしくはリカバリープランを作成してAzure Automationcで行う必要があるようです。
まとめ
ポータル上で簡単にDR構成が組めました。今は単一のVMだけですが、Virtual Machine Scale Sets(VMSS) や Azure Container Service(ACS)に対応されると良いなぁと思います。
フェールバックも出来ますが、長くなったのでまたの機会に。
制限事項
現在、制限事項があります。下記にまとまっています。 Windows 2016 Server と Ubuntu Linux はまだサポート対象外のようですので、ご注意下さい。管理ディスク(Managed Disk)もまだ未対応のようです。