Azure Update (2017.02.09)buchizo.wordpress.com
管理ディスクを使って仮想マシンを作成する
Azure Managed Disks が Public Preview もなく GA しました。Portal からも簡単に作成できるようになっていて、「管理ディスクを使用」で「はい」を選択するだけです。
ストレージアカウントの選択が無くなっていることに気づいたでしょうか?
管理ディスクを管理する
変な日本語になってしまいましたが、、、
Windows Server 2016 を作ってみました。作成時間は従来と同じぐらいかな?遅くも早くもなくという感じです。作成されたVMはこんな感じでぱっと見、変化は無いですが「ディスク」を選択します。
こんな感じで、ディスクの一覧が出ます。
ディスクをクリックすると詳細が出ます。
リモートデスクトップで接続して、フォルダーを作ってみました。
スナップショットを作成する
スナップショットを取ります。Portalの+をクリックして「Snapshot」でフィルターします。
Snapshotを選択して「作成」して、適宜項目を埋めて作成します。ソースディスクはちゃんと自分が作った管理ディスクが表示されました。アカウントの種類はデフォルトだとプレミアムが選択されますが、ドキュメントによると性能が必要になるまではStandardが推奨だそうです。
We recommend Standard_LRS unless you need it stored on a high performing disk.
無事作成されました。
今回 sysprep とか特にしていないですので、ご注意ください。(佐々木さんご指摘ありがとうございました。)
@_ksasaki ですね。ドキュメントを読むとバックアップかテスト目的って感じのようです。https://t.co/wr9dmsUicV
— YAMAMOTO Masaki (@nnasaki) 2017年2月9日
スナップショットから復元する
Portal から出来ない感じだったので、Azure CLI を使用してみました。Azure CLI のインストール方法などは次の記事を参照してください。
スナップショットのリソースIDを取得します。方法は二通り。
Portal から確認する
先ほどのスナップショットの画面の下の方に記載があります。
Azure CLI で取得する
次のコマンドで取得出来ます。
az snapshot list
]
Azure CLI で 管理ディスク を作成する
次のコマンドを実行します。
az disk create -g "MANAGED-TEST" -n "2016-managed-from-snapshot" --source "/subscriptions/{id}/resourceGroups/MANAGED-TEST/providers/Microsoft.Compute/snapshots/2016managed-snapshot-s"
{id}
のところは各自のsubscription idになります。 -g
はリソースグループ。 -n
は名前。 --source
は先ほどのスナップショットのリソースIDを指定します。
結果はこんな感じです。コマンドが帰ってくるまで、数十秒ぐらいで割と早い感じでした。
Azure CLI で 管理ディスク から 仮想マシン を作成する
次のコマンドを実行します。
az vm create -g "MANAGED-TEST" -n "2016-managed-f" --attach-os-disk "2016-managed-from-snapshot" --os-type windows --admin-username {admin} --admin-password {password}
先ほど同様 -g
はリソースグループ。 -n
は名前。 --attach-os-disk
に snapshot の名前を指定します。 --os-type
は今回は windows を指定。Linuxなら linux で良いです。 --admin-username
と admin-password
はログイン時のユーザー名とパスワードですね。
他にも size などのオプションがありますが省略しました。省略すると DS1
になります。詳しいオプションについては次のドキュメントを参考にしてください。
結果は次の通りです。
Portalからも確認できました。
リモートデスクトップで確認する
先ほど作成したフォルダが作られており、スナップショットから複製することが出来ました。
まとめ
簡単にメリット・デメリットをまとめてみました。
管理ディスクのメリット
- サブスクリプションごとのIOPSの上限を気にしなくてよい
- ストレージアカウントを気にしなくて良い
- スナップショットで簡単にバックアップがとれ、復元も容易
管理ディスクのデメリット
- スナップショットがインクリメンタルで取れない(そのうち対応されるよう)
- ポータル上から出来ない操作がまだある(スナップショットからの復元など)
- ストレージが LRS のみで、地理冗長などを選べない
個人的にはメリットが多いかなと思うので、今後は管理ディスクを使っていきます。既存のディスクをマイグレーション出来ますので、マイグレーションも実施していきたいですね。
その他詳細はFAQをどうぞ。